2021年7月21日-23日飯豊山に登ってきました

会津の山の会の皆様にお誘いいただき、飯豊山に登ってきました。
飯豊山には過去5回登っておりましたが、ずっと日帰り登山だったので今回は初のお泊り登山となります。
モンベルのステラリッジ1型のテントを背負い、2泊3日という何とも贅沢な登山を楽しみます。登山のメンバーは4名。いずれも山歴の長い猛者の皆様。
最近少しばかりランニングをしているとはいえ、ゴルフばっかりやっていたこの体力で果たしてあの山に登れるのか?
長丁場の飯豊山に、若干腰が引けている私”とし”ですが、行けばなんとかなるでしょ!
ということで楽観的に気持ちを切り替え出発の準備を整えました。

前泊して会津若松に泊まる。

翌朝の集合時間が3時30分ということで、当日集合ができないので、この日は会津若松の駅前の東横インにお泊りです。
会社の仕事を定時に切り上げ、速攻で郡山から会津若松に移動しました。
そのおかげで無事8時前にはホテルに到着。晩御飯はシッカリ摂りたかったので、駅の近くにある喜多方ラーメン”来夢”さんで、大盛チャーシューメンを頂きました。

車で現地まで乗せていただきました。

わたくしの山の師匠と駅前のセブンイレブンで待ち合わし、さらに全員集合の待ち合わせ場所まで移動。そこから約1時間少しの移動で登山口に向かいます。
今日の登山口は小白布登山口です。
私としては初めての登山口で心が躍ります。

登山口はなぜか?立ち入り禁止 うーむ大丈夫なのか・・・

登山口は、駐車場を300メートルほど戻ったところにありました。ご覧の通り標識が立ち入り禁止。一瞬 おっ!と思いましたが、飯豊山の保全をする関係者や山小屋の関係者が、普通に鎖を超えて登っていくので道自体は安全なのでしょう。
もしくは、飯豊山に関係の深い人たちが中心に使う登山口なのかもしれません。
(もともとは工事関係者用のルートだっという話ですし・・・)
ということで、登山開始です。さあ出発!

沢を超え、水にぬれた登山道をしばらく進む

登り始めは緩やかな行程です。道はぬかるんで、いくつかの沢を超えて進みます。早朝で気温が低いため、暑さこそ気にはなりませんが、背中の荷物がずっしりと重い。
テント泊の準備と3日分の食糧が全身に堪えますね。
皆さんさくさく歩いていくので、ペースを上げたいですが、少し急ぐと息が乱れる。
ここはマイペースでついていきましょう。

峰秀水に着いた

歩いているうちにザックの重さにも慣れました。なんとか急登を登り切り、川入ルートと合流してからは緩やかな登山道が続きます。しばらく歩いて峰秀水に到着。
ここで水を補給して一息つきます。
飯豊山は水場が豊富なので助かります。今回持参した水は、500mlのペットボトル3本ですが、水が切れるまえに、水場に着くので重量的にはミニマムで登っていけます。(水場は、峰秀水・切合・本山・御西にあります)
これが群馬の平ケ岳なんかですと水場がないので、飲み水確保で、全力で水を背負う羽目になります。それと比較すると飯豊は、登山者にやさしいですね。

難所の剣が峰に到着。ここを登り切れば三国小屋です。ここをしっかり登りきったら休憩です。
冷たいコーラが楽しみだ。(^^)/

剣が峰は、道に迷ったら右にエスケープルートがあります。
行手を塞ぐ岩場では、まず右手を探しましょう。歩きやすく登りやすいルートが見つかります。ほぼほぼリスクはありません。

三国小屋到着

ようやく三国小屋到着です。暑さにうんざりするものの今日の目的地は切合小屋。あと2時間歩けば切合。そう考えると足取りも心も軽いですね。

小屋の中にはかわいい犬がいました。管理人さんに聞くと名前はポチとのこと。
ポチ―!と声をかけてなでなで 愛想がないなあ・・・・でも愛想がなくても可愛いな。
なんでも、このポチ、これまで3回脱走して登山口まで勝手に下りて行ってしまったとのこと。
登山道でいきなりポチとすれ違った登山者はびっくりしたことでしょう。
自分だったら腰抜かしちゃうな。

ひめさゆりに出会えた

三国小屋でしばし長めの休息をとります。小屋ではコーラが飲みたかったのですが残念ながら売り切れ、代わりのスポーツ飲料で喉を潤します。
飲み物を飲んで休んでいるうちに汗も引いてきました。
これから切合を目指します。ここからは楽しい稜線歩き。
大好きなひめさゆりに会えて感動。山のお花はいいですね。心も潤います。

見かけるお花に、ついつい目が向かいます。お花から声をかけてもらえるんですよ。
昔は、全然花に興味なんてなかったのに、最近山を歩いていると花に目が留まり
ついつい足を止めてしまいます。
今回出逢った”ひめさゆり”も、2014年に雨の飯豊山に登った時に、そのあまりの可憐さに見とれてしまったものです。
今日のように快晴の下、日差しをものともせず涼しげなひめさゆりも素敵ですね。
多くの高山植物にお出迎えを頂きました。

切合着いた。夏雲大きい

切合ではテントを張ります。テント場はまあまあ混雑。
としのテントはモンベルの一人用なので、今回のテント場では一番小さいモデルです。
本当は、荷物を軽くするために、ツェルト持参も考えたのですが、居住性も大切なのでテントにしました。
まあ雨の対策としてもツェルトでは心もとないですしね。

空に目を向けると夏の雲
夏の空は美しいですね。
としは 雲フェチ(こんな言葉があるかどうかはわからない)
なので、雲を見てるだけで一日過ごせます。
それにしても山でみる雲は下界の雲よりも何倍も迫力があります。

夕日が雲を朱鷺色に染め、徐々に京紫の深い色に移り変わっていく。
綺麗すぎて息苦しくなる
夜が訪れた

夏の短い夜。朝早かったのですぐに眠れるかと思いましたが、夕方山の会の皆さんからいただいたアルコールで少し緊張しているみたいです。
眠れないので、寝落ち用に持ってきたエッセイ本
ヤマケイ文庫 どくとるマンボウ青春の山 (北杜夫著)を開きます。

太平洋戦争の終戦間近、北氏の旧制松本高校(長野)での青春の物語。死が身近なものとしていやでも認識しなくてはならない状態においても、信州の山々は穏やかで北氏を暖かく・そして厳しく迎えてくれます。ひたすら無心に登り、歩き、未来の見えない北氏の精神的な支柱の山は死の恐怖をも超越し、若き北杜夫に進むべき未来を暗示してくれます。やがて終戦。北氏の山への憧憬が、骨太で乾いた抒情とユーモアで記述された名著。

実はもう何十回も読み込んだエッセイなのでお気に入りの場面を読み返します。
徐々に瞼が重くなり、いつしか眠りこんでいました。

朝が来た

夜中、誰かが話している気がして何度かテントで目が覚めました。
ん?誰?と聞き耳を立てますが、気のせいでした。眠りが浅かった理由は飯豊山に来た興奮のせいかもしれません。
外がなんとなくざわめき始めました。時計は4時、皆さん、出発の準備を始めているようです。テントからでてご来光に向かって一礼
さあ、今日はテントを置いて、軽量なサブザックで飯豊山頂と飯豊連峰最高峰大日岳に向かいます。

切合小屋をでて、しばらく歩いて振り返る

雪渓がまだまだ残っていました。

姥権現に到着。
一礼して通過。
この姥権現の石にされた女性の話は日本昔話で放送されたことがあったとか?
探してみよう。

お花を見ながら進みます

本山小屋到着 まずはここから飯豊山頂へ向かいます。

さあ、飯豊の山頂迄は小屋から15分

日ごろの行いでしょうか?飯豊山頂では素晴らしい青空と雲の祝福。(^^)/

さあ、ここからが飯豊山の一番のおいしいところ

周囲360度がお花畑の絨毯。草原の緑と万年雪の白、そして青空
緑と白と碧のコントラスト
もう下山したくなくなっちゃうという・・・・
飯豊山の山小屋の仕事。どっかでさせてもらえないでしょうか。

御西岳到着

さて、ここから大日岳までは1時間30分の行程。もうひと踏ん張りがんばりましょうかね。

大日岳の水場 豊富な雪渓から水がざぶざぶ流れ落ちていました。

大日岳到着
前回は2014年に来ていたのでなんと7年ぶり!
今回ブログを書きながら時の経つ早さにびっくりしました。
前回の飯豊山大日岳登山記はこちら

大日岳は、飯豊に比べると人が少ない山ですが、4連休のためか大勢の登山客が訪れていました。

この日の行程は、来た道を戻り、御西⇒飯豊山⇒切合までの行程

切合に戻った後、いきなりの土砂降りに見舞われましたが、雨が去った後に素晴らしい虹を見ることができました。
今回、お誘いいただいた会津の山の会の皆様
大変ありがとうございました。

今回の山歩きで持っていったもの
●テント⇒モンベルステラリッジ1型
●寝袋
●テントマット⇒THERMAREST 
●虫よけ
●ダブルストック⇒LEKI
●ザック⇒グレゴリー75l
●雨具上下
●ヘッデン×2
●サングラス
●携帯電話 iPhone×2(個人用・会社用)
●携帯充電器×2
●下着上下替え 靴下
●靴⇒トレランシューズ(ゴア)
●短パンと長ズボン
●タオル×2本
●ウェットティッシュ&汗拭き
●ココヘリ
●GPS(Garmin)
●クッカー &バーナー ガスはIP500 ライター&マッチ
●アルファ米9食分(半分しか食べなかった)
●コンビニで買ったキュウリ×3本
●黒霧島900ml(全く飲まず本山小屋に置いてきた)
●インスタントラーメン8食分(こちらも半分しか食べていない)
●パン(初日分)
●行動食お菓子(マリトッツオが美味でした)
●水⇒ペット3本(500ml)

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