本当は昨年登るつもりだった夢想山。この山を知ったきっかけは、山と渓谷の連載である、全国隠れ名山に紹介されていたことでした。
昨年,登山口まで来たところ、どうにも車を停められそうな場所がなく、引き返してしまいいつか、また登りにこようと思っていた山でした。季節は三月、まだ雪がきついかな?と思いましたが、アイゼンもあり、気温も暖かなのでなんとかなるだろうと思ってやってきました。
夢想山は(むそうさん)と読みます。標高は746mと高い山ではありません。登山道は、福島県郡山市の西部、磐梯熱海にあります。磐越道を磐梯熱海で降りて車で10分ほど石筵・中ノ沢温泉方面に車を走らせます。
ガソリンスタンド手前を左折し、熱海小学校の分校前を過ぎて、山に向かって進むと登山口に差し掛かります。
ところが・・やはり登山口には駐車場らしいものが見当たりません。とりあえず、夢想山登山口の道標のとなりに車を停めます。でもここ駐車できても2台くらいでしょうか?
夢想山登山口標識。
手作り感のある標識ですね。地元の方の手作りかな?
所々に、残雪が残っています。踏むとさくっと足が沈みます。
さて、いきなり困りました。どちらに進んでいいか?よくわかりません。
恐らく川を渡って向こう岸から歩くのでしょうが、川幅がジャンプでギリギリ飛び越えられそうな川幅で、誤っておちたらずぶ濡れになりそうです。どこかに渡し板がかかってないか?調べましたがないようなので、跳ぶしかないようです。でもって・・・・ジャーンプ!!!
セーフでした。でもザックを背負っているのでギリギリです。落ちてたら引き返していたかも?(^-^)/
郡山市のトレッキング紹介のページでは、夢想山は紹介されていません。その理由は、第一が駐車場。第二は登山道の整備が理由かなと思いました。
未記入の道標発見。( ̄▽ ̄)
山は、こちらでいいのかな?
登り始めは、少しだけ藪っぽい木々の隙間を抜けていきます。服とザックが枝にかからないように気をつけて進みます。
すぐに、登山道が歩きやすくなりました。今日の山は静かですね。他には誰も登山者がいないのかな?松ぼっくりがたくさん落ちていました。
こんな感じです。
大きな松がたっていました。登り始めたのが10時ジャスト。春の山は静かで暖かくて、ちょっとだけ涼しいです。
道はずっとこんな感じで進みます。夏は、雑草も相当伸びると思いますが、春は、枯れ山ですね。
一生懸命に歩きましょう。
高度を稼ぐと左手に田や家屋が小さく見えてきました。
登り始めて40分。北側斜面にはまだ相当残雪が残っていました。アイゼンを履こうか迷いましたが、このまま進めそうなので、しばらく様子を見て進みましょう。
頂上まではもう少し
夢想山山頂到着です。登山口から山頂までちょうど、50分でした。
山頂動画です。
山頂からは、磐梯熱海と遠く郡山の町も見えます。
北に目を向けると、和尚山と安達太良山が視界に大きくそびえています。
春の青空に白い頂きが美しく光っていました。
夢想山はしっかりとした駐車場がなく、登り口は標識も不案内で少々心細い感じでしたが、山頂に立ってみると、和尚山、安達太良山、その西側には、大滝山、川桁山が見え、大きなパノラマを楽しむことができました。標高は低い山ですが、山頂までの道のりは、ところどころ急勾配あり、登りを楽しむ方には良いかもしれません。
山と渓谷には、地元の小学生が秋口に登山を楽しむといった記事もありましたが、小学生には少しだけ厳しいかもしれません。
ただ春の山は、静かで、少しだけ自然の伊吹が感じられて楽しい山歩きが楽しめますね。