9月8日の天気予報では午後から天気が崩れる予報が示されていました。
西吾妻山と那須岳、どちらに向かうかを検討した結果、那須岳の天気の方がまあまあ持ちそうの天気図だったので、那須岳に向かうことになりました。
午後に天候が悪くなるとなれば、ゆっくりはできません。早朝の出発を決意。7日の仕事を終え、自宅に戻りパッキングすると、晩御飯も食べずに寝てしまいました。
目覚めたのは早朝の3時。準備の再確認をして出発です。
郡山市から、那須岳登山口までは車で1時間30分程度でしょうか。途中、24時間営業のラーメン屋さんに入り、腹ごしらえをしました。

那須岳が見えてきました。那須岳は那須連山の総称で、稜線には5つの山によって構成されています。今日登るのは茶臼岳になります。
山に雲がかかっていますがいい天気です。(^^)空気もさわやかです。

車で登っていく途中の風景です。那須の町が雲海に覆われています。
登ったばかりの太陽がまぶしい。

那須ロープウェイに到着。時間が早いので、まだロープウェイは運転していません。
ここから数百メートル登ったところに登山口があります。

登山口到着。峠の茶屋はまだ営業時間前。駐車場には20台以上の車が
止まっていて多くの登山客が山頂を目指す準備をしていました。

登り口には鳥居があります。

鳥居の先に進むと狛犬がお出迎えです。

愛嬌がありますね。よく見るとかわいい毛糸の帽子と、おしゃれなスカーフ
をまとっています。(^^)

さーそれでは登山開始。スタートは整備された木の階段を歩きます。
登り始めなのでゆっくりゆっくり歩きます。

しばらく歩くと風景が一変!目の前には乾いた岩と石、そして赤茶けた山肌が
広がります。足元の石の踏み音を聞きながら歩きます。傾斜は易しく、歩きにくい
感じもなく、登りは苦になりません。なにより登る方向の景観が荒々しいのと
まぶしい青空に目を奪われて心弾み、つい急ぎ足になってしまいます。

石の碑です。県か国のどちらが整備しているかわかりませんが、
山に登る人への敬意を感じるような立派な碑ですね。

山や植生や、山の生き物に関する様々な説明があちこちに設けられています。

振り返ると雲海が果てしなく広がっています。青空がまぶしい分、
雲の色が際立って白いです。

登山スタートして35分くらいでしょうか
峰ノ茶屋避難小屋が見えてきました。

峰ノ茶屋避難小屋到着。岩と石と砂の乾いた大地を、サクサクと音を
立てて歩くのが楽しくてあっという間に着いてしまいました。
白っぽい大地と真っ青な空と赤い屋根の小屋の色彩が日本の風景らしくなく、
嬉しい。!(^^)!

では、ここから茶臼山頂を目指しましょう。
天気はますます快晴。降り注ぐ太陽が地面に突き刺さる感じです。
とはいえ、湿度が低いので暑さは感じません。むしろちょうどいいくらいに
涼しさを感じます。

茶臼岳までは700メートル。ここからまた登りが続きます。

すぐ近くの岩壁から噴煙が上っています。危険なので噴気孔には近寄らないように
と書いてありますが、噴煙は登山道のすぐ傍にあり、硫黄の匂いが漂って
きます。(^^)

人間より大きな奇岩がごろごろしています。

振り返ると小屋が小さくなっていました。無機質な道のりを進みます。
靴が石を踏んで、石同士が擦れる音が足元からシャリシャリと響きます。
静寂な中に聞こえるのは自分自身の足音だけ・・・・・
なんかいいなあ~

先行する登山者の方がいらっしゃいました。

まもなく山頂です。

ガスがかかってきましたが、山頂が見えてきました。

那須岳(茶臼岳)に到着です。
那須岳神社の裏から登ってきてしまいました。避難小屋から山頂までは20分でした。

山頂の表側に回ります。空を眺めると・・・・

下弦の月が優しく迎えてくれました。
無機質な岩肌や石の山のはるか彼方の碧空に白く輝く半月。
なんか・・・宇宙が近いなあ・・・
しばし空を眺めた後、この後のルートを確認します。
少し歩き足りないので、茶臼岳の南西方向にある牛ヶ首から姥ケ平
に抜けるルートを歩いてみたいと思います。
http://www.youtube-nocookie.com/v/HAKh6U8Tpxw?version=3&hl=ja_JP&rel=0

慎重に斜面を下ります。ロープウエイ山頂駅方面にしばらく進みます。

途中西側にトラバース。
石だらけのこの風景、日本の山らしくない風景ですね。(^^)

きれいだな・・・
一生懸命咲いていますね。

斜面にゴロゴロしている石。
今にも落ちてきそう!
案の定・・・

この標識です。(^^)

牛ヶ首の近く。煙は無間地獄と呼ばれる噴気孔です。
立ち上るガスに少しむせました。那須岳は活火山であることを改めて実感。

姥ケ平到着。なんか北海道の風景にも似ているような気もしますね。

たとえばこんな木も

ひょうたん池というのがあるので行ってみましたが

長く整備された木道を過ぎると

小さな池がありました。
でも木に覆われてよく見えない。(^^)
ここから道が一変します。樹林帯の中を進みます。木々がはるか頭の上方
を覆い、少し暗くなった道を進みます。

青空に映えるななかまど
ふっとためいきがこぼれます。

鬱蒼とした木々の中を進みます。大きな石には苔が生えています。
滑らないように気を付けて進みます。

一時間ほど歩いて、ようやく那須岳避難小屋に到着。
ここから急登です。一気に登ります。

石を慎重に踏みながら斜面を登りきると、峰ノ茶避難小屋に到着。
予定した登山は終了!
本当は、ここでまっすぐ帰ろうと思ったのですが、目の前には茶臼岳と
対峙するように朝日岳がそびえています。せっかくだし・・・
登っちゃえ!
ということで当初の予定にはなかった朝日岳登頂をすることになりました。
結構思いつきで動いています。(^^)

登ろうとしたら危険を知らせる標識がありました。しかし、かなりご年配の
方も朝日岳に向かわれています。気を付けて進めば大丈夫かな?

赤茶けた山肌、鋭く突き出した岩。今度は中央アジアのような風景です。(^^)

石の上を踏んで進むので足元がゴロゴロと滑ります。足元に気を付けて
慎重に歩きますが、それもまた山歩きの楽しさを実感。

一瞬、おーっと思うような急な鎖場があります。
結構、すごいです。

もう少しで朝日岳山頂です。こちらは旭岳手前の立ち入り禁止ゾーン

朝日岳到着!山頂名と標高が透かしになっています。
透かしの向こうには青空が見える!
なにからなにまでオシャレです。那須岳!!(^^)

汗と風で髪がバサバサに(T_T)
http://www.youtube-nocookie.com/v/S1gOb1JIKaM?version=3&hl=ja_JP&rel=0
20分で峰ノ茶屋小屋まで戻りました。

峰ノ茶屋は大勢の登山客で賑わっていました。みな思い思いに
楽しんでいます。
中には凧を揚げている人も(^^)
●那須岳の良かった点
とにかくすべてが予想以上にいい。
山の持つ雰囲気が明るい
景色が目まぐるしく変わる。
那須から近く、登山の後の買い物や観光が楽しい。
温泉も近い。
●ここがいまいち
ロープウェイを使ってしまうと山頂まで20分くらいで到着してしまうのではないでしょうか?
日本百名山である那須岳、お昼近くになったらたくさんの登山客がいらっしゃいました。山が整備されていて登りやすいのも人気の理由だと思います。時間がない方は、ロープウエイで山頂まで向かうこともできますし、長く歩きたい方は、那須岳のそれぞれのピークを縦走したり、茶臼岳の周りを一周するルート(三斗小屋温泉)を歩くのも良いと思います。初心者から上級者までいろいろな楽しみ方ができる那須岳。本当に良い山でした。
紅葉の時期にまた行ってみたいと思います。