先週、郡山市の西部に位置する安積山登山をしてきましたが、iPhoneの不具合により、写真がとれませんでした。
せっかく登山をしてきた山なので、記録に残したく再度登頂してきました。
前回同様、滝登山口から登ります。今日は最高気温4度最低気温-4度の予報が出されていました。気温と天気のせいでしょうね。登山口には車が一台も止まっていませんでした。写真を見てわかるように、花びらのような大きな雪が降ってきました。
登山スタート(9時ジャストです。)
安積山までは、2.5キロの短いコースです。今日の登山はおよそ750mほどの高低差を登ります。
先週の登山では、紅葉と落ち葉の中を歩きましたが、静かに落ちてくる雪に、足元の木の葉がみるみる白く染まっていきます。
少し風も強くなってきたかな?毛糸の帽子をしっかり耳にかぶせ、耳が痛くならないようにして歩きます。
周りの木々はすっかり裸です。紅葉だった葉もすっかり落ちてしまいました。
登り始めの急登を過ぎると熱海登山口の分岐に出会います。
今日は、熱海登山口から登る方もいらっしゃいません。
ちなみに、熱海登山口はこんな感じのルートです。次回は、熱海登山口から登ってみようっと。この熱海登山口にはたくさんの温泉があって、登山の後の温泉が楽しめます。
さて、登りが続きます。枯れた木立から空を眺めます。真っ白の雲に覆われています。午前中なのに、どんどん暗くなってきました。
雪の下には、フンワリと積もった枯葉が積み重なっています。気を付けないと雪と枯葉で滑って転びそうになります。足を滑らせないように慎重に歩きましょう。
安積山まであと700m。もうすぐですね。冬登山は厚着をしているので、汗をかかないように歩くのが大切です。息を切らさないように、ゆっくりしっかり歩きましょう。
(ここで9時30分でした。)
雪の重さで、笹がお辞儀をしています。重さに耐え切れなくなると、笹が雪を落として、笹が跳ね上がります。静かな山のなかでは、ちょっとびっくりするような音を立てます。
冬ではあるんですが、もう来春の花の芽を膨らませている木の芽を見つけました。冬のあいだに、ゆっくりと春の準備をしているんですね。
山頂到着!1008.7mの山頂です。
しかし、やはり東北地方の山ですね。1000mを超えると森林限界を超えてしまいます。ちなみに、僕の立っている位置と山頂の碑石の延長上には、晴れていれば猪苗代湖が見えます。
(山頂到着10:00ジャスト)
山頂から30mくらい先にケルンが積んであります。そちらに向かってみます。
このケルンを抜けてさらに先に進むと大将旗山という山があり、縦走を楽しめるコースなのですが、お天気が良くないので、今日はこのケルンのところで引き返すことにしました。
(山頂動画です)
石積みのケルンも雪に包まれています。少し雪が強く降ってきました。ただ、風もなく、穏やかな雪の山頂です。どこかかなり遠くの方で、風のうなりのような音も聞こえますが、山頂は静かです。
登ってきた方角は強く降り始めた雪で何も見えなくなりました。足跡も雪に隠れて何も見えません。時間は10:10分。まだまだ明るい時間ですが、夕方のようです。
体を温めるためにお湯を沸かしました。
熱々に沸かしたお湯で香味焙煎を入れて、ミルクを溶かしてカフェオレを作ります。パスタの材料持ってきましたが、雪の降り方が激しくなってきたので、パスタはまた次回に持ち越しました。(^-^)
さあ、下山しましょう。
雪がどさどさと降ってきます。歩いてきた足跡が跡形もありません。
少し風も出てきました。立木に横なぐりの雪がみるみるくっついていきます。
笹の葉の緑は美しいですね。(写真では雪に隠れて見えませんが・・・)
下りは登り以上に気を使います。なにしろ足元が滑る!気をつければ大丈夫ですが、これ以上雪が積もりそうならアイゼンを履かないと・・・ですね。
自分の踏み跡が、水の上にできた足跡のように見えて、思わず見入ってしまいました。
いつの間にか、雪が深くなってきました。足がくるぶしまで隠れてしまいます。天から雪が落ちてきます。上を見ると、上昇しているような錯覚を覚えます。まだまだ積もりそう。スキーか、そりでも持ってくれば、楽に下山できそうだな~などと、考えながらも、転ばないように慎重に慎重に歩きます。
冬の木立は、雪や風に負けずしっかり立っていますね。
安積山の東側中腹まで降りてきて、ようやく風が収まりました。上を見上げると、相変わらず白く、暗い空ですが、木立に囲まれて穏やかで静かな森に戻ってきました。
本当に1本だけ、紅葉の木が残っていました。真っ白の雪の木立の中、この木だけが赤々とした木の葉の装いを身にまとっていてくれました。

雪の上に落ちた紅葉
登山口まで帰還しました。(時計は11時30分でした。)
登ってから、下山するまで誰にも合わない登山になってしまいましたが、静かな登山を楽しめてよかったと思います。
先週は、紅葉があり、登山者も多く、賑わいのある楽しい山歩きを楽しめましたが、今日は安積山の冬の静かな一面を知ることができました。