2016年11月5日 安達太良山に登ってきました。

ここのところ仕事が忙しく、社内で仕事が終わらずに自宅に持ち帰りで書類作成をする毎日が続いていました。一日二日なら頑張りも効きますが、これが連日ともなるとどうしても集中力や、モチベーションも下がってきてしまいます。仕事を引きずって山も行けていなかったので、今日は絶対に山に登る!と決めていました。
この日の候補は3つあって、いわきにある二ツ箭山、最近規制が解除された一切経、そして安達太良山(沼尻ルート)を検討します。

今年は、できるだけ登ったことのない新しい山を登ろうと思っていたので、二ツ箭か、一切経が有力候補だったのですが、朝、外を見たときのお天気があまりの快晴だったので、一番ボリュームのある山、安達太良を目指すこととしました。

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今日のコースは、猪苗代にある沼尻登山口から障子ケ岩、船明神山を通り、安達太良山山頂を目指すコースです。沼尻の登山道までは、郡山市から磐梯熱海を通り、母成グリーンラインから沼尻スキー場、さらに3キロほどスキー場脇の林道を進み駐車場に到着しました。
登山口で、登山靴に履き替えます。ザックを背負い登山口に向かうと石碑が立っていました。これは1997年9月に起きた安達太良山登山中に火山ガスに倒れた4名の登山者に向けての慰留碑になります。
当時、沼尻から安達太良山山頂に向かうコースには、沼ノ平という噴火口を歩く雄大なルートがありました。僕も何回も通ったコース(当時高校生、大学生のころでしたが)この事故があってから、今日まで沼の平を通るコースは閉鎖となっています。このコースが解除されることは少なくとも僕が生きている間はないと思います。

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登ってすぐのところに名瀑、白糸の滝を眺める展望台がありました。

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写真だとよくわからないですが、まさに白糸のように細く長く水が落ちています。
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登り始めは若干急登です。道がどろどろで難儀しました。べったべたの泥が靴の底に張り付いています。20分ほど登ると鉄山避難小屋のコースの分岐にぶつかります。そこを越えると少し道がなだらかになり歩きやすくなりました。
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昨日、一昨日に降った雪です。
日陰には結構な雪がありました。今日は10度を超える気温です。まわりは笹薮なのですが、雪が解けるとしなった笹が戻されてザザザザと大きな音をたて、熊か!?とギョッとして身構えてしまいます。
左からも、右からも、ザザザザ、ザザザザと絶え間なく笹の音が鳴り響き、ほんとうに疲れました。
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稜線にでると、素晴らしいお天気です。
日差しも眩しく、気温も上がってきました。
カッパを脱いで、フリースになります。それでも暑くて腕まくりをして進みます。

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道々の秋の風情と空を楽しみながら歩きます。
ふーっと深呼吸。
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沼ノ平が見えてきました。もともと白い火口ですが、今日は雪の効果もあり、いつもより銀色に輝く火口です。。
今日は風もなく、自分の足音だけが聞こえています。
眩しい日差しの下、青空を眺め足を止めます。音もなくキーンという音が聞こえそうな空。

さて、まだまだ山頂は遠い。歩こう。

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障子ケ岩の真上あたりにいます。覗き込むと、直下は沼ノ平の底まで何十メートルの崖です。トラロープが張ってないところがあり、道が細いところがあります。風が強い日、視界の悪い日は十分注意して進んでください。落ちたら命はありません。

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眼下の沼ノ平の全容が見えてきました。かすかに硫黄の匂いが漂います。

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まもなく船明神山です。柔らかい尾根道

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あの岩の向こうに回ると安達太良山の山頂が見えます。右手に見える山は、標高1602mの和尚山です。
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これは、池が凍って氷が張っていました。

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本格的な冬が間もなくやってきます。

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振り返ると遠くに磐梯山!今日の安達太良は最高ですね。

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岩の場所は、氷で凍っているので注意して進みました。

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磐梯山に登っている人へ、ヤッホー!

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エビの尻尾がちらほら
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船明神山の分岐が見えてきました。
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分岐です。ここから10分で安達太良の稜線(牛の背)にでます。
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荒涼とした赤茶けた道をたった一人で歩きます。前後に人はなくただ一人山頂を目指して足を踏み出します。しみじみ湧き上がる静かな幸福感。ありがとう。

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控えめなエビの尻尾。2月くらいに来ると、5倍くらいになっています。

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よし、間もなく山頂!

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おー!今日の安達太良は男前だな

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滑る鎖に気を付けて

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山頂到着。周りの山々を見渡して来年の山歩きに想いを馳せます。今日の山頂は風は冷たかったけど穏やかでした。
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山頂には大勢の登山者。多くの方から記念撮影のシャッターを頼まれました。

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さて、コーヒーだ。ベニマルで買ってきた小川珈琲を飲みます。
香りが立っています。うんおいしい。

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下山して、沼尻温泉で汗を流します。硫黄の匂いの強酸性の温泉です。
その後は紅葉狩りを楽しみました。
秋はあと一週間くらいかな。最後の最後に秋を満喫できた山旅でした。(たった4時間でしたけど)

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