(多分アメリカ人)が山頂に来てから、あちらこちら、うろうろしています。
声をかけてきました。アメリカ人(以下米さん) 「ちょっといいですか?(といったと思われる)」
米さん 「山頂に来たのはいいが、寒すぎます。私達は非常に危険な状態です。」(といったと思われる。)
確かに彼らは、上半身Tシャツ下半身短パンといういでたちです。
米さん「ヘッドライトを持っていません。暗い中の下山は危険です。」
米さん「いくらですか?お金払います。」
とし「それ百円ショップで買ったものなので、差し上げます。」
さらに問題だったのが、彼らが食料を持っていないこと。
余計なお世話かもしれませんが、持っているパン全部と行動食の柿の種を渡しました。
(まあ、アメリカ人が柿の種食べるかどうかはわかりませんが)そうこうしているうちに、今度は、アメリカ人(と思われる)のカップルが登ってきました。
あろうことか、二人とも短パン。おそらく今の山頂の気温は3度くらいな筈。
彼らは、「寒い。耐えられない。」と言い始めました。
久須志神社の隣に、発電ができる小屋があって、寒さを避けるために彼ら5人はそこに入りました。(多分立ち入り禁止ですよね。)しかし、そこも30分くらい経った時、いきなり消灯になりました。
ついに彼らは、下山を決意。
カップルが持っているライトを頼りに下りていきました。
富士山は、日本でも有数の観光地なんですが、多分こんな外人さんが、毎日登ってくるんでしょうね。山梨県も、静岡県も登山口で協力金を徴収するのであれば、一言注意してあげるくらいの対応があってもいいかもしれません。
特に、協力金を払ったときにもらうパンフは日本語で書かれているので、外国人には理解できないでしょうからね。
その後、数人の登山者が登ってきましたが、さすがに皆さん防寒対策はしっかり
されている方ばかりでした。
それでも、富士山頂はかなり冷え込みがきついです。
寝ていると地面から体温が奪われている感じで、ちょっと横になっているのもつらくなってきました。
やむを得ず、持っている服をありったけ着込んだらやっと落ち着きました。
富士山頂には、トイレもあるのですが、寒さのあまり共同トイレで暖を取っている登山者もいます。12時まで吉田口の山頂にいましたが、眠れないので剣ヶ峰に向かいます。
相当早いですが、御来光の場所取りです。
吉田口の登山道を見ると、ヘッドライトの明かりがわずかながら列をなして登ってくるのが見えました。
山小屋を早めに出発した登山者の皆さんですね。
久須志神社を出て、時計回りに剣ヶ峰を目指します。歩き始め、一部わかりづらいところがあって、すぐに大日岳という山頂があり、その左側を通らないと行けません。
はじめ大日岳に登ってしまい。崖の行き止まりにぶつかって、一度引き返して道を見つけました。
真夜中の12時ですが、風がなく、なんとも不思議な感覚でした。満点の星空、眼下には町の夜景。なんだか地球ではない別の惑星をあるいているような感覚でした。
およそ30分くらいで、剣ヶ峰に到着しました。本当の最高峰です。
歩いているうちに寒さも消えました。
山頂の手前から一緒になった登山者がいらっしゃいました。
剣ヶ峰に到達したときに、「おめでとう」と言ったらありがとうと答えてくれ、そのままハイタッチをしました。
彼は、グワテマラ来たポールさんという方です。日本は美しい。富士山に登れてラッキーと話してくれました。
« 2015年8月10日 富士山に登ってきました。前編 | トップページ | 2015年9月15日 那須岳に登りました。 »
「富士山」カテゴリの記事
- 2015年8月10日 富士山に登ってきました。前編(2015.08.13)
- 2015年8月10日富士山に登ってきました。後編(2015.08.13)
東京登山さん、コメントありがとうございます。コメント禁止にしていて今気が付きました。ごめんなさい。
富士山登って二か月が過ぎましたが、いまだに富士山の感動が忘れられません。本当に素敵な山でした。来年、ぜひ、お天気の良い日を選んで登ってみてください。
コメントありがとうございました。また返信も遅れてすみませんでした。
投稿: とし | 2015年11月 5日 (木) 07時10分
前編・後編楽しくみました(^^)
すごくいい記事でした。
僕も来年こそ登りに行きたいです。。