2012年6月24日磐梯山登山(渋谷登山口)

磐梯山登山の中で、唯一未踏のルート 渋谷登山口から登ってきました。
朝、郡山駅6時57分初の磐越西線に乗って出発です。乗客はほとんどいません。さすが、日曜日の電車空いていますね。

猪苗代到着後、いつものように桧原行き8時15分のバスに乗りました。乗客は私を含めて4名。お1人はどちらからか転勤してきたという男性の方。もうお二人は老齢のご夫婦です。みなさんザックをお持ちです。
みなさん裏磐梯の五色沼に向かわれるとのこと。

バスで15分くらいでしょうか?渋谷に到着です。が、またまたやってしまいました。登山道はひとつ前のバス停の国際スキー場のすぐそばです。400mほど余計に歩くこととなってしまいました。(前回の川上口と同じミスをしてしまいました。バスで向かわれる方は、事前にバス会社に問い合わせをした方がいいですよ。(^^))
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バス停留所を降りてから登山口まで歩きました。

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バス停からほどなく渋谷登山口があります。でも、これ普通の道路ですよね。(実際の登山道はまだまだ先でした。)

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スキー場まで来ました。さあ、ここから登りスタートです。スキー場には誰もいません。渋谷ルートから登る登山者は私一人のようです。立っているだけで汗がでてくる陽気ですが、しっかり進みましょう。(^^)

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スキー場最上部まで来ました。草が生い茂り、道が湿った泥で少し歩きづらいです。登山靴についた泥を気にしながら前進します。

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林道の足元はますますぬかるみがひどくなり、靴が泥だらけになっていきます。(T_T)6月の蒸し暑い空気に全身も汗ばんできました。お日様がかなり強く差し込んできています。小さな虫が顔の周りにたかって口に飛び込んできそう!
口を押えながら前に進みます。正直不快でたまりません。

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湿ったぬかるみを歩いて、少々うんざりしかけた頃、ようやく新たな登山道の標識をみつけました。

ここから大分歩きやすくなりました。
公園の中を歩いているように爽やかな林の中を進みます。道が乾いていて、ゆっくりと固い土と草の上を、柔らかく踏みしめて歩きます。これまでのストレスが嘘のよう。お日様も森の木漏れ日となって斜めに柔らかく差し込んでいます。涼しい風が木立を流れ、ゆっくりと汗が引いていきます。。あー楽しいなあ・・・

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事前に確認した山地図では、沼の平手前1.5キロ地点のこのあたりが迷いやすいと書かれていたようですが、お天気がよければ何の問題もありません。登山道を示すリボンを次々に発見して進みます。このコースの距離が長く、勾配が緩いせいでしょうか?登り坂も息をきらさずにすいすい歩けます。
結局登山道に迷うことなくすすめました。
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歩き始めて2時間ちょっと。磐梯山が見えてきました。これまで景色らしい景色が見られなかったのでうれしい。沼ノ平までもうすぐです。
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ピンボケ写真ですが、(^_^;)一部雪渓が残っている写真です。山の気候は、街とはかなり違いますね。空気も涼しい感じになってきました。もうまもなく沼の平ですが、このあたりは道が狭くて注意が必要です。登山道の左側は急な斜面です。落ちないように・・気を付けて歩きます。

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沼ノ平まで来ました。ここまで登山客とはまったく会えませんでしたが、裏磐梯、川上方面の登山者と猪苗代方面に向かう登山者の姿がボチボチ見られるようになってきました。
「こんにちはー」とあいさつして進みます。
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さあ、いよいよ櫛ケ峰アタックです。櫛ケ峰は今回が初めて。どんな山頂が待っているでしょうか?

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磐梯山の深く切れ込んだ火口壁ぎりぎりを上っていきます。櫛ケ峰は1636m。通常の登山コースとしては設定されていませんが、山頂に登る登山者も結構いるとのこと。登り始めから非常に険しい道で、足をかけた石がずるずる滑る歩きづらい尾根筋になっています。すぐ左側が火口壁になっています。絶えず崩落を繰り返しており、年々少しずつ斜面が抉られていっている場所です。万が一落ちたりしたら大けが必須。登られる方は十分ご注意下さい。(登り途中、険しいところがありました。また、登りをサポートするロープが切れているところがありました。)

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あれ?あの生き物は・・・

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火口壁ぎりぎりのがればにいるのは、野生のカモシカです。こちらをしばらくじーっと眺めています。逃げる様子はありません。しばらくこちらを見ていましたが、まったくこちらが気にならないように、草を食みはじめました。
間近で見ましたが、とても愛らしい生き物です。


櫛ケ峰山頂付近 かもしかと遭遇!(^^)!(動画)
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これまで登ってきたルートを振り返ると真後ろに磐梯山がそびえ立っています。櫛が峰に登頂したあとは、赤丸に囲まれている弘法清水に向かい、その後、磐梯山山頂に向かいます。最終的には磐梯山の向こう側の翁島ルートから下山します。まだまだ遠い道のりが続きます。それにして磐梯山は実に勇壮です。

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持ってきたデジカメの望遠を最大にして、赤丸の弘法清水を拡大してみます。お客様が数多く見られます。今日は登山日和ですから、登山者も多いんだろうなあ。
ちなみにガイドブックによれば、磐梯山登山の85%は磐梯山西側にある八方台登山ルートから登るそうです。

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櫛ケ峰の山頂に来ました。櫛が峰の山頂には草原が広がっています。
櫛が峰山頂の様子は下のリンクをクリックしてください。


沼ノ平が小さく見えます。

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櫛が峰北部側の火口壁上部から裏磐梯の湖が見えます。

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櫛ケ峰を後にして、尾根筋を歩き、弘法清水へ向かいます。

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分岐を越え、弘法清水へ急ぎます。

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弘法清水到着(上の写真の赤丸の場所)です。ここが磐梯山4合目。先ほどまで山頂にいた櫛ケ峰が見下ろせます。弘法清水小屋に寄り、なめこ汁(300円)をいただきました。小屋の奥様(かな?)からおにぎりが余っているので食べますか?と声をかけていただきました。いやー、親切なお心遣いに感謝です。東北ならではの人情を感じました。(^^)。今日の弘法清水は団体登山客も多く、弘法清水は大変な賑わいです。

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山頂到着です。三角点にタッチして、眺望を楽しみます。この日は山頂で30分のんびりしました。磐梯山の山頂の景色は素晴らしい!


山頂の様子(動画)
その後、翁島ルートを降りました。電車の時間に余裕があったので、翁島温泉(入浴料500円)に入り、くつろいで帰ってきました。
疲れ切った体を温泉につけると、体が溶けていくような感覚。悲鳴を上げていた膝もみるみる回復。
あー出たくない。(^^)

渋谷ルートのよかった点
●距離が長い。歩きたい人にはいいかも
●傾斜がなだらか。(距離が長い分、急な登りがすくない)
●ずっと森と林の中を歩ける。
●まったく他の登山者に会わない。静かな登山を楽しめます。
●駐車場はあります。(スキー場の駐車場)

ここがイマイチ
●ある意味藪こぎルート。
●熊、蛇に会いやすいかも(スキー場上部の湿った林道に1.5mのシマヘビがいました。)
●登り始めてしばらくは、ぬかるみの多い登山道が続きます。
●景色がいまひとつ。(沼ノ平まで、ほとんど樹林、藪の中です)

今回このルートを選択したのは、櫛ケ峰登山を考えたからです。櫛ケ峰に行くには、結果的には、八方台から登り、山頂⇒弘法清水⇒櫛ケ峰のルートの方が、よかったかもしれません。
好天の日曜日にもかかわらず登山者が私だけでしたので、不人気な登山道だったのですが、とりあえずこれで全登山ルートを歩けました。(^^)

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